【必見】ニキビの治療薬の選び方は?症状別にニキビ薬を紹介します!
皆さんもどうしてもニキビが気がかりな場合は、今すぐにニキビの薬を使って何とかしたいと考えるのではないでしょうか。
ニキビの薬と一言で言っても、処方薬から市販薬、漢方薬まであります。
病院で処方してくれたニキビの薬が最もいいだろうと考えながらも、手間と時間を惜しんで、可能であれば近くにあるドラッグストアで売っているニキビの薬で済ませたいと思う人もいることでしょう。
本コラムでは、ニキビの症状ごとに効果が高いニキビの薬は何なのかについて検討してみましょう。
ニキビの薬は間違った使用方法では効果が期待できないだけでなく、ニキビを悪化させることにもなりかねません。
たかがニキビと侮ることなく、ご自身のニキビの症状をしっかり理解したうえで、適切な薬選びをしましょう。
■まとめ
では、市販のニキビの薬と病院で処方してくれるニキビの薬はどのような違いがあるのでしょうか?
ニキビの薬を大きく分類すると、一般用医薬品と医療用医薬品に分けられ、一般用医薬品の中においても第一種医薬品、第二種医薬品、第三種医薬品があります。
さらに、医薬品とは違っていますが、ケア商品の薬用効果があるものとしては医薬部外品があります。
医療用医薬品の場合は、医師に診てもらってから処方してもらうことが必要です。
ニキビに対して皮膚科が処方する薬としては、ホルモン剤や抗生物質、ビタミン剤など、種類が色々あり、市販されているニキビの薬よりも幅広い症状に対応することができます。
一方、一般医薬品は、一般的にOTC医薬品と言われており、誰でも選択して買うことができます。
しかし、第一種医薬品の場合は情報が薬剤師によって提供されることが義務化されており、第二種医薬品の場合は常に登録販売者や薬剤師が駐在するお店でのみ買うことができます。
簡単に言うと、高い効果が医療用医薬品、一般用医薬品、医薬部外品の順に期待できますが、強力なためリスクとして副作用などもあります。
逆に言えば、医薬部外品、一般用医薬品、医療用医薬品の順に治療効果が緩やかになり、副作用などのリスクも少ないということになります。
ニキビの薬は、多くの一般用医薬品も売られていますが、商品をいろいろ試してみても効果が得られない場合もあるでしょう。
このような場合は、医療用医薬品を皮膚科で処方してもらうようにしましょう。
では、ニキビの薬はどのような種類があるのでしょうか?
ニキビの薬の種類としては、処方を皮膚科でしてくれる医療用医薬品、普通のドラッグストアで売られている一般用医薬品、漢方薬があります。
ニキビのちょっとしたものであれば、市販されているニキビの薬でも治すことができます。
しかし、すぐにどうしてもニキビを治したい場合は、皮膚科でニキビの薬を処方してもらうのがおすすめです。
市販されているニキビの薬としては、患部に適量を塗るのみのクリーム状の薬がメインです。
しかし、市販されているニキビの薬を1週間程度使ってみてもニキビが良くならない場合は、市販薬を使うのを止めて一度医師に相談してみましょう。
例えば、ステロイド製品を長期間使うことは、かえってニキビの要因になる場合もあります。
なお、市販されている主なニキビの薬である、オロナインH軟膏、テラ・コートリル、クレアラシルの中では、テラ・コートリルが外用薬の抗生物質配合ステロイド系のものです。
外用薬の抗生物質配合ステロイド系のものは、炎症ニキビの大きく腫れたものを早く治すことができますが、強力なため広範囲に、そして継続的に使用しないように注意しましょう。
では、テラ・コートリル、クレアラシルの口コミや評価はどうなのでしょうか?
ここでは、テラ・コートリル、クレアラシルの口コミや評価の最新のものについて、@コスメを参考にご紹介しましょう。
混合肌の41歳の女性の口コミや評価です。
チューブタイプのオロナインH軟膏を、ニキビに使ってみました。
自宅の薬箱に子供の頃から常備されている薬の一つで、肌荒れに使っていました。
クリームは真っ白いものでコクがあり、濃厚に懐かしい感じの独特の臭いが香っていました。
現在では、肌荒れやニキビの薬がいろいろ販売されていますが、たまにオロナインH軟膏を使用すると感じは昔ながらなものでいいです。
普通肌の25歳の女性の口コミや評価です。
スキンケアとして常備しているオロナミンH軟膏です。
肌荒れやニキビ用で、刺激が少ないため安心して使用できます。
お手頃の価格であるため、購入しても損しないでしょう。
混合肌の33歳の女性の口コミや評価です。
たまにオロナインパックをしています。
ニキビのケアの場合などに、数分間そのままにして、洗い流すとニキビが白くなります。
かっさマッサージをたまにしたりしています。
オロナインH軟膏は、価格が安いため非常におすすめです。
敏感肌の40歳の女性の口コミや評価です。
たまに大人のニキビに悩んでおり、ドラッグストアでテラ・コートリルを買ってみました。
芯がないような軽度のぶつぶつのニキビですが、テラ・コートリルを塗ると赤みがすぐに引いてきました。
皮膚科で診てもらうほどではありませんが、ニキビに困った場合に役に立つ感じです。
混合肌の29歳の女性の口コミや評価です。
これまでは、ベピオゲルを皮膚科で処方してもらっていました。
しかし、皮膚科に行くのが大変なので、テラ・コートリルを使ってみました。
効果としては、ベピオゲルと同じ程度あります。
多くベピオゲルを塗りすぎた場合は、かぶれた肌になることがありました。
しかし、そのようなことはテラ・コートリルの場合はありません。
寝る前に2日程度塗り続けてみると、ニキビが小さくなりました。
意外に本体は小さいものですが、いいコスパです。
しかし、使っているとテラ・コートリルの口が汚れることがイマイチです。
よくドラッグストアで商品が切れているので、人気になっているのでしょう。
ニキビにはおすすめでしょう。
混合肌の29歳の女性の口コミや評価です。
おでこに大きなニキビができてしまって、早くニキビを治したいと思ってドラッグストアですすめてくれたテラ・コートリルを買いました。
絆創膏をテラ・コートリルを薄く塗った後に貼ると、ニキビが次の日の朝には小さくなりました。
3日程度完全にニキビが治るためにかかりましたが、皮膚科に行く暇がない場合は応急処置をテラ・コートリルでしています。
アトピーの21歳の女性の口コミや評価です。
肌色タイプのクレアラシルを使っています。
しかし、ニキビの白いポツポツしたものは、クレアラシルを塗ると悪くはなりません。
そのため、ニキビができ始めるとクレアラシルを塗ると、とりあえず心配ないかなという程度です。
コンシーラーのように、肌色タイプでもニキビが隠れるということではありません。
肌色は赤みが強いものであり、非常に肌馴染みが悪く、色むらに肌色がなります。
メイクする前に塗るのであれば、白色タイプの方がいいかもしれません。
混合肌の17歳の女性の口コミや評価です。
クレアラシルは全くニキビに効果がありませんでした。
購入する価値はないでしょう。
混合肌の24歳の女性の口コミや評価です。
ニキビと言うと、クレアラシルがおすすめです。
感じは透明ジェルのようなもので、膜のようなものが塗った場合には張ります。
即効性はありませんが、しばらく経てばニキビは治ります。
しかし、クレアラシルを塗っていない箇所と治る時間は同じかもしれません。
クレアラシルが無くても、ニキビは治癒力によって治った感じがします。
このようにテラ・コートリル、クレアラシルの口コミや評価を見てみると、全体的には、使ってみるとニキビに効果があったというような意見が多くありますが、中にはほとんど効果が感じられなかったというような意見もあります。
やはり、薬の効果は個人によって違ってくるため、ニキビに悩んでいる場合には、このような口コミや評価を参考にして、最終的には自分に適したものを選択するようにしましょう。
医師が処方してくれる薬の種類としては、抗生物質、皮脂分泌抑制剤、ビタミン剤、抗炎症剤、抗ニキビ剤、過酸化ベンゾイルが配合されているニキビの新薬、があります。
●抗生物質
抗生物質は、アクネ菌などのニキビの一つの要因である菌が繁殖した場合に、菌を抑制するために使用し、化膿や赤みを治します。
即効性があるため、瞬時にニキビを治したい場合に使います。
具体的な抗生物質としては、ミノマイシンなどの飲み薬、アクアチム、ダラシンTなどの塗り薬があります。
しかし、抗生物質は万能ではありません。
基本的に、ニキビを抑えるのみで、解決は根本的にできません。
また、めまい、肝機能障害、カンジダ症、胃腸障害などの副作用が起きる恐れがあります。
治療を継続すると、薬剤耐性を細菌が持ってくるので、長い期間使うことはできません。
細菌が薬剤耐性を持ってくると、効果がその抗生物質は無くなってきます。
体内のホルモンバランスが乱れることによって、女性の場合は皮脂が過剰に分泌する場合もあります。
このような場合は、ホルモン剤なども皮脂分泌抑制剤として使われます。
具体的な皮脂分泌抑制剤としては、ビタミンB2、B6、ビタミンC、低用量ピル、メサルモンFの女性ホルモン剤などの飲み薬、イオウカンフルローションなどの塗り薬があります。
ビタミン剤は、肌の新陳代謝をアップし、皮膚組織を早く回復します。
吸収効率などが、市販されているサプリメントに比較するといいものです。
具体的なビタミン剤としては、ハイチオール、シナールなどの飲み薬があります。
●抗炎症剤
具体的な抗炎症剤としては、ブルフェンなどの飲み薬、スタデルクリームというイブプロフェンピコノールなどの塗り薬があります。
具体的な抗ニキビ薬としては、ディフェリンゲルなどの塗り薬があります。
過酸化ベンゾイルが配合されているニキビの新薬は、2015年に登場した新成分の画期的なものです。
アクネ菌を殺菌する力にプラスして、皮脂の過剰分泌と炎症を抑制することが期待できます。
海外においては、ニキビ治療に古くから使われているもので、ニキビの症状が軽度~中度の場合に効果が期待できます。
アクネ菌の繁殖が継続的に使用することによって抑えられるので、ニキビを防ぐ場合にも効果が期待でき、角質を除去する作用もあるため、毛穴の詰まりも防いでくれます。
具体的な過酸化ベンゾイルが配合されているニキビの新薬としては、株式会社ポーラファルマのデュアック配合ゲル、マルホ株式会社のベピオゲル2.5の塗り薬があります。
漢方薬は、どうしても薬が肌に合わない場合や、体質から治したいと思っている場合に処方されます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、女性に古くから使用されている、ホルモンバランスを整える働きがある漢方薬です。
ニキビがすでにできているものを治す場合には、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)の漢方薬がおすすめです。
漢方薬は、内面から体の不調を改善するという考え方のものです。
漢方薬を体の不調の症状によって選択するので、病院で診てもらう場合には、どのように体が不調であるかを詳細に伝えるようにしましょう。
ここでは、それぞれの漢方薬がどのような体の不調に効果が期待できるかについてご紹介します。
赤ら顔、ストレス、シミ、ホルモンのアンバランス、生理痛、生理不順などに効果が期待できます。
むくみ、シミ、くすみ、皮膚黒ずみ、疲れ、冷え性、体力低下、肩こり、貧血、ホルモンのアンバランス、更年期障害、生理不順などに効果が期待できます。
頭痛、便秘、肩こり、ストレス、ホルモンのアンバランス、貧血、生理不順、虚弱体質、慢性疲労などに効果が期待できます。
化膿性のニキビ、かゆみ、皮膚の赤みなどに効果が期待できます。
皮膚の炎症、オイル肌などに効果が期待できます。
皮膚の炎症、化膿性皮膚疾患の歯肉炎などに効果が期待できます。
湿疹、目の下のくま、血行不良、皮膚のくすみ、蓄膿症、鼻炎などに効果が期待できます。
ニキビの薬としては、ここでご紹介したように、非常に多くの種類があります。
そのため、どのようなニキビの薬をニキビの症状から選択するといいか迷う人も多くいるのではないでしょうか。
では、どのようなニキビの薬をニキビの症状から選択すればいいのでしょうか?
最もおすすめなのは、皮膚科に行って相談することです。
しかし、可能であればニキビの治療が手軽に安くできる市販されているニキビの薬を選択したいというような人もいるでしょう。
ここでは、このような人のために、ニキビの症状別、ニキビの薬の選択方法についてご紹介しましょう。
背中や胸元など、ニキビが身体にできる場合は広い範囲になることが多くあるでしょう。
このような広い範囲にニキビの薬を塗る場合は、まず市販されているニキビの薬の「オロナイン」を試してみましょう。
胸元や背中のニキビは、カビの一種であるマラセチア菌などが要因になっている場合が多くあり、顔のニキビのようにアクネ菌が要因になっているものは対処する方法も違ってきます。
また、広い範囲に抗生物質を多く使用するのはリスクがあります。
このようなことを考慮すると、オロナミンは容量が大きくいろいろな細菌に対応できるため、最もいい選択方法でしょう。
症状がオロナミンでも治まらなければ、迷っていないで皮膚科で診てもらいましょう。
腫れが大きくて痛みが激しいニキビの場合は、ひどい炎症であるため、なかなか抗生物質でなければ治りません。
最もおすすめの方法は、病院で処方してもらうことです。
しかし、市販されているニキビの薬を応急処置として使用する場合は、抗生物質の面疔・毛嚢炎用のものが含まれているニキビの薬を選択しましょう。
先にご紹介した市販されているニキビの薬の中においては、テラ・コートリルがこれに該当します。
テラ・コートリルは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売しているものです。
テラ・コートリルの特徴としては、副腎皮質ステロイドのヒドロコルチゾンという優れた抗炎症作用があるものと、オキシテトラサイクリン塩酸塩という陰性菌およびグラム陽性菌などに広い抗菌力があるものが配合されている点です。
化膿が伴う、湿疹、あせも、皮膚炎、かぶれ、虫さされ、しもやけ、じんましん、めんちょう、とびひ、毛のう炎などの化膿性皮膚疾患の場合に効果・効能があります。
用量、用法としては、1日に1回~数回、患部に適量を塗ったり、ガーゼなどに塗って貼付けたりします。
これ以外にも、抗生物質・ステロイドが含まれているいくつかの市販されているニキビの薬はあり、少しステロイドの種類や抗生物質の種類が異なっていたりします。
実際に使用してみて効果がない場合は、含まれている成分をチェックしながら別のニキビの薬も使用してみましょう。
ニキビの治りが早くない場合は、皮膚科で必ず診てもらうようにしましょう。
大人ニキビの場合は、ニキビ肌では普段はないにも関わらず、生理の前にのみポツポツニキビができるものです。
顎や口周りできることが多く、目につくので気になるでしょう。
大人ニキビの要因は、体内のホルモンバランスの乱れであるため、低用量ピルで治ることがあります。
生理の前に男性ホルモンが多くなり、この分泌量を抑制するために過剰に皮脂が分泌されなく、またニキビが女性ホルモンを補うことによってできにくくなります。
ニキビ跡の場合には、凹凸ができる場合と色素が沈着する場合の種類が2つあり、ニキビの薬や治す方法もそれぞれ違っています。
赤みが炎症したものが茶色くそのまま色素が沈着した場合は、薄い場合にはシミを対策する塗り薬や飲み薬でも効果が期待できます。
具体的なニキビ跡に使用するニキビの薬としては、小林製薬の医薬部外品のケシミンクリームがおすすめです。
特徴としては、メラニンが生成されるのを抑制して、そばかす、シミを防止する、特に気がかりな箇所のシミを対策する、無着色・無香料である、ことが挙げられます。
気がかりな箇所に塗る、シミ対策のクリームです。
集中的にビタミンC誘導体が隅々の角質層まで十分に浸透して、メラニンが生成されるのを抑制します。
血行を促すビタミンEが含まれており、就寝する際の活発に新陳代謝がなる時に使用すると、効果が期待できます。
具体的なニキビ跡に使用するニキビの薬としては、エスエス製薬の第3類医薬品のハイチオールCプラスもおすすめです。
ハイチオールCプラスは、ニキビやシミなどのいろいろな肌トラブルの場合に、肌細胞の代謝をサポートすることによって効果が期待できる薬です。
ハイチオールCプラスは、シミの要因である過剰なメラニンの生成を抑えて無色にし、肌のターンオーバーをサポートしてメラニンの過剰にできたものを排出します。
肌のターンオーバーが正常になることによって、ニキビに対しても効果が期待できます。
また、エネルギーに栄養素を換える酵素の作用をサポートして、スムーズにエネルギーの産生をすることによって、だるさや疲れというような全身倦怠の症状を除去します。
ハイチオールCプラスをおすすめしたい人、おすすめしたい場合としては、ニキビ・シミなどの肌トラブルが気がかりな場合、体の代謝もサポートしてくれるため全身倦怠や二日酔いが気がかりな場合、肌の生まれ変わりをサポートしてくれるためそばかすが気がかりな場合、などです。
なお、クレーター毛穴の凹凸になってしまったものや濃いシミの場合は、飲み薬や塗り薬では治すことができません。
残っている治療方法としては、ピーリングやレーザー治療などを美容皮膚科で受けることです。
このような治療は、外観をよくするためのものであるため、保険適用外治療となってしまう為、費用が高くなってしまいます。
ニキビ跡が残らないようにするためにも、ニキビの薬を正しく選択することが大事です。
また、基礎化粧品のニキビ肌用のものの場合には、活性酸素を除去したり、メラニン色素を抑えたりする働きがあるビタミンC誘導体が含まれているものもあります。
普段から、色素沈着をこのようなケア商品で防止することも大事です。
ニキビの薬の塗るタイプのものは、きれいな状態で使いましょう。
病院で処方されるニキビの薬については、効果が期待できますが、市販されているニキビの薬よりその分副作用の高いリスクがあります。
そのため、病院の指示に必ず従ったり、専門のサイトを確認したりして使いましょう。
長期間使ったり、塗り過ぎたりしないように、特に注意しましょう。
外用薬のニキビの薬の副作用としては、かゆみや赤み、乾燥、ヒリヒリ感などがあります。
内服のニキビの薬の場合は、漢方薬やビタミン剤であればほとんど副作用のリスクはありません。
しかし、種類によって抗生物質は、吐き気やめまい、頭痛、下痢などの副作用があることがあります。
また、病院で処方される薬の場合は、症状が同じような場合でも絶対に貸し借りするのは止めましょう。
効果がある薬と効果がない薬が症状によってあり、さらに悪くなってしまうことも場合によってはあります。
薬によるニキビの治療は、痛みや赤みをすぐに治すことができるメリットがあります。
しかし、基本的に、ニキビがすでにできてしまった場合に直すことが目的です。
ニキビの薬をいかに塗り続けたり、飲み続けたりしても、根本からニキビが繰り返すものを治療することはできません。
ニキビの薬は表面的に治療するものであるということを忘れないようにして、治療を根本的に行うように注意しましょう。
では、ニキビを根本的に治療するためにはどうすればいいのでしょうか?
正常な肌のターンオーバーを取り返すことが、最終的なニキビを治療する目的です。
きちんと健康な肌が再生するサイクルが継続すると、必ずニキビは完全に治るためです。
しかし、女性で30代前後の場合であれば、30日~40日が肌のターンオーバーのサイクルであるため、重症度によっても違ってきますが、取り組みとしては長期的な数ヶ月~半年というようなものが必要になります。
ここでは、病院での治療に頼らない、大人ニキビの根本的な治療方法についてご紹介しましょう。
ニキビを治療するには、生活習慣を改善することが大切です。
食生活を改善することは、肌のターンオーバーを促すために最も大切です。
ビタミンAは粘膜を強化し、ビタミンBは新陳代謝をアップし、ビタミンCは美白作用があり、ビタミンEは抗酸化作用によって体を活性酸素から保護します。
このような栄養素が含まれている主に野菜の食材と、たんぱく質という新しい肌のもとになるものを、意識して摂取しましょう。
また、カフェインを夕方以降に摂取したり、お酒を寝る前に飲んだりするのは、睡眠の質が下がるため止めましょう。
喫煙は、ストレス解消効果や美白効果があるビタミンCを壊します。
肌のターンオーバーを抑えたり、血行が悪くなったりするデメリットもあるため、できるだけ喫煙しないようにしましょう。
ホルモンがアンバランスにならないためには、生活リズムにおいて自律神経が乱れないことが大切です。
ストレスや睡眠不足、運動不足は、いずれも自律神経が乱れる要因になるため、仕事で忙しい場合でも改善するように注意しましょう。
睡眠時間が長くない場合でも、寝る1時間~2時間前に10分以上湯船に浸かったり、スマホを寝る前に見る時間を少なくしたりするような工夫によって、睡眠の質のアップやリラックス効果が期待できます。
ニキビを治療するためには、基本的に、洗顔を優しく行って、基礎化粧品の刺激が少ないもので保湿することです。
実際に行うのは非常に大変であるため根気が必要ですが、本気になって一度取り組んでみましょう。
清潔さを維持するために何回も1日に洗顔したり、角栓を除去するために強くこすったりすることは、逆効果にニキビ肌の場合にはなります。
洗顔料で石油系界面活性剤が含まれているものや思春期ニキビ用のものも、強すぎる洗浄力があるため乾燥が加速するので止めましょう。
洗顔の正しい方法は、ニキビの段階である白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビというようなものに関係なく同じです。
ここでは、洗顔の正しい方法についてご紹介しましょう。
①32℃程度の適温のぬるま湯で、顔をちょっと濡らしておきます。
②十分に洗顔料を泡立てます。
③泡をUゾーンである顎からほほにかけてのせ、軽く汚れと馴染ませます。
④この際、肌に触れないようにします。
⑤泡をTゾーンである鼻、額にかけてのせた後、泡を唇や目にのせて、汚れと軽く馴染ませます。
⑥ぬるま湯を使用して、洗い流しを手早く行います。
⑦生え際、あご下は、洗い残りが特に無いようにしましょう。
⑧軽く肌をタオルで押さえるようにして、水分を吸い取ります。
乾燥肌がひどくなければ、ピーリング石鹸のフルーツ酸のAHA系の成分が含まれているものを使うことも効果が期待できます。
1回毎週行うことからスタートしてみましょう。
ニキビで炎症が起きている場合は、ピーリング石鹸は刺激が強すぎます。
グリチルリチン酸ジカリウムが含まれている抗炎症作用がある、いい泡立ちの石鹸を選択するといいでしょう。
メイクをしている場合は、クレンジングミルクの刺激が少ないものを使用して、ダブル洗顔を優しく行います。
拭き取りをコットンで行うタイプは、刺激に摩擦がなるため避けましょう。
メイク用品のお湯で落とせるものは、刺激はクレンジング剤からありませんが、強くこすらなければ落ちない場合もあるため注意しましょう。
大人ニキビを治すためには保湿が必要であるため、テカった肌になっていてもおろそかに保湿をするのは駄目です。
洗顔した後はしっかりと化粧水で保湿して、オイルも場合によっては使って、肌の保護機能をアップすることが大事です。
基礎化粧品の美肌成分が含まれているものや、思春期ニキビ用のケア商品は、肌に炎症が生じている場合には刺激になる場合があるため、高い保湿効果がある刺激が少ない基礎化粧品を選択しましょう。
大人ニキビ用のルナメアAC やNOVなどの基礎化粧品のノンコメドジェニックのものは、美容液と化粧水のセットがメインです。
しかし、黒ニキビや白ニキビであれば、皮膚科によってはワセリンで化粧水の後に保護することをすすめているところもあります。
スキンケアの洗顔した後の方法としては、刺激が少ない化粧水で保湿し、肌を美容液などで保護することです。
なお、ノンコメドジェニック化粧品というのは、基礎化粧品としてニキビができにくいことをチェックしているもので、表記が「ノンコメドジェニックテスト済」というように行われています。
ノンコメドジェニックであるためいいということではありませんが、グリチルレチン酸ステアリルという油溶性有効成分の抗炎症作用があるものや保湿成分などのようなニキビを治療するための成分が含まれているため、基礎化粧品を新しく選択する場合の参考になります。
外からの刺激が患部へあることでニキビが悪くなり、治りにくくなっている場合もあります。
ファンデーションやコンシーラーをニキビを隠すために何回も塗ると、患部に対する刺激になり、毛穴も詰まります。
そのため、濃い目にポイントメイクをしてファンデーションを止めるなど、メイクを考えることも必要です。
入浴した際にきちんとボディソープやシャンプーを洗い流していない、歯磨きの際にうがいをした後にきちんと口の周辺をすすいでいない、というようなことも、ニキビが悪くなる要因になります。
アルコールや石油系界面活性剤が含まれている商品は、刺激がニキビには強いため、炎症が起きている場合は刺激が特に少ない商品を選択することも大切になります。
●髪の毛
髪の毛でニキビ肌は隠したいでしょうが、整髪料や毛先の刺激は侮ることはできません。
アップやショートカットのヘアスタイルにしたり、自宅にいる場合はカチューシャにしたり、前髪をヘアバンドでアップしておいたりするというような工夫をすることによって、刺激を少なくすることができます。
マフラーや帽子、毛布などのように、直接顔に触れるものも、刺激にニキビ肌に対してはなります。
可能な限り天然素材の肌に優しい商品を使用して、洗濯をこまめにして清潔にすることが大事です。
また、マスクはつい使用したくなってしまいますが、乾燥やムレの要因になるためおすすめではありません。
花粉症などのためにどうしても使用する必要がある場合は、優れた通気性がある刺激が少ない素材のものを選択しましょう。
●習慣
習慣として、ニキビをつい触る、頬杖をつくというようなものも、ニキビが悪くなる要因です。
意識してこのような習慣は直しましょう。
ニキビ用のための市販されている薬、キットは多くありますが、強すぎる刺激があるため逆効果になる場合も多くあります。
特に、アクネプッシャーや角栓プッシャーというようなコメドプッシャーや、毛穴パックなどのように無理に角栓を除去する方法は、肌にダメージを与えて炎症になったり、より毛穴が目立つようになったりする恐れがあるため高いリスクがあります。
市販されているニキビの薬の中には効果があるものも多くあるため、自分に合った商品を選択しましょう。
本コラムではニキビの治療薬についておさらいした後、ニキビの症状ごとに、効果が最も高いニキビの薬についてご紹介しました。
ニキビ治療は安易な考えで間違った治療方法を行ってしまうと、症状が悪化することにもなりかねません。
たかがニキビと侮ることなく、しっかりと自分のニキビの症状に適した治療薬を選択しましょう。
また、再発防止のため並行してニキビの根本的な治療方法についても調べてみることが大切です。
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