ニキビというと、市販薬やスキンケアアイテムなどでケアするものというイメージをお持ちの方も多いと思います。
わざわざ医療機関を受診するという人は少ないのではないでしょうか。
しかし、海外ではニキビを治療するために医療機関を受診するのは珍しいことではありません。
医師の適切な治療を受けることで、ニキビを悪化を防いだり予防したりすることができます。
ニキビができてしまっても、軽症であれば皮膚科を受診しようという人はあまり多くありません。
しかし、それ以上ひどくならないようにするには、軽症のうちにきちんと医師の診断を受けて適切なケアをすることが重要です。
間違ったケアを自己流で行ってしまうと、症状が悪化して炎症がひどくなってしまうことも少なくありません。
皮脂の分泌が活発になる思春期頃には、皮脂が毛穴に残ってしまってニキビを引き起こしやすくなります。
そのため毛穴に詰まった皮脂汚れを落とそうと、何度も洗顔をしてしまう人もいます。
しかし、洗顔しすぎると本来は肌に必要な皮脂まで落としてしまうので、水分が蒸発しやすくなり肌の乾燥を招いてしまうことがあります。
肌が乾燥してしますと免疫力が低下したり、正常なターンオーバー(新陳代謝)が乱れてしまったりします。
そうなるとますます紫外線などのダメージを受けやすくなるので、ニキビ等の肌トラブルが繰り返されるといった悪循環に陥ってしまいます。
また、ニキビに効果的と言われているスキンケアアイテムでも、自分の肌には合わないといったこともあります。
間違ったケアを続けていると、ますます症状が悪化してしまうので注意が必要です。
ニキビを治すために皮膚科を受診することには、皮膚について詳しい知識を持っている専門医に診断してもらえるというメリットがあります。
ニキビというと軽く考えてしまいちですが、れっきとした肌の疾患で尋常性痤瘡という名前も付いています。
自宅で行うセルフケアよりも専門的な知識を持っている人に診断してもらう方が、適切なケアを受けられます。
皮膚科医は患者の肌質や体質などを考慮した上で、最適な治療法を選んでいるからです。
ニキビの原因となっている角栓も必要があれば専門の器具を使って除去してもらうことができます。
自分で角栓を取ろうとすると肌を傷つけることも多く、肌に負担をかけてしまうこともあります。
ニキビは軽症のうちに完治すれば跡が残りませんが、症状がひどくなってしまうと跡として残りやすくなります。
一度跡がついてしまうとなかなか元の状態に戻すことができないので、早い段階でケアをして悪化させないことが大切です。
特に思春期を過ぎて20代後半や30代に入ってからできたものは、跡が残りやすいと言われています。
ニキビの治療薬はドラッグストアや薬局などでも販売されていますが、それらを使ってもあまり改善しなかったということも多いと思います。
皮膚科を受診して処方される薬の中には、市販品よりも有効成分の配合割合が高いものもあります。
また、市販されていない治療薬などもあるので、市販品でセルフケアをするよりも改善する確率を高めることができます。
顔にブツブツとした出来物ができていたので、てっきりニキビと思っていたら全く違う皮膚トラブルだったということもあります。
ニキビと間違いやすい皮膚トラブルを挙げると、マラセチア毛包炎です。
ニキビの多くはアクネ菌という細菌によって引き起こされますが、マラセチア毛包炎はマラセチア菌という細菌によって引き起こされる皮膚の炎症です。
ニキビとは治療法が異なるので、皮膚科を受診して正しい診断を受けることが大切です。
また、目の周りにできたものもらいやアテローム(粉瘤)をニキビと勘違いしてしまうこともあります。
皮膚科を受診した際には、ニキビの治療を受けるだけではなくて生活習慣などもアドバイスももらうことができます。
スキンケアのやり方が間違っていたり、生活習慣が要因になっていることもあります。
どういうスキンケアをすればいいのかを教えてもらえるので、再発するリスクを下げることができます。
ニキビの治療には様々な方法がありますが、保険適用される治療と自由診療があります。
保険適用される治療法でも十分完治することも多いので、さほど費用をかけずに治すことができます。
仙台は杜の都と呼ばれているように、東北地方の中でも最大規模を誇る地方都市です。
宮城県の県庁所在地でもあるので人口も多く、皮膚科や美容皮膚科なども色々あります。
ニキビで悩んでいる場合に、どの皮膚科や美容皮膚科を選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
地域密着型のクリニックで皮膚疾患全般を扱っているクリニックもありますし、一般的な保険診療では治療が難しい重い症状を扱っているクリニックもあります。
また、美容皮膚科などでは、ニキビ治療と併せてニキビ跡の治療や肌を美しくする治療を行っています。
クリニックを選ぶ際には、どういった目的で訪れるのかを明確にし自分に合ったところを選ぶことが重要です。
それからニキビは治療を始めてから良くなるまでに時間がかかることも多いので、クリニックまでの通いやすさも重要なポイントになります。
宮城県内でニキビ治療におすすめのクリニックには、ソララクリニック、品川美容外科(品川スキンクリニック)、八幡皮膚科クリニック、明神クリニック、湘南美容クリニックがあります。
ソララクリニックは、JR仙台駅の西口から徒歩5分の場所にあるクリニックです。
宮城県内でも珍しいニキビ治療の専門外来が併設されているクリニックとして知られています。
専門外来は完全予約制となっており、一般保険診療では困難なニキビにも対応することができます。
ソララクリニックでは、体の内側と外側の両面からアプローチしていくことを基本方針としています。
標準的な治療法としては、ケミカルピーリング・光線療法・イオン超音波導入などがあります。
それから抗アンドロゲン療法という大人のニキビに効果的な治療法も導入しています。
クレーター状の凹凸やニキビ跡を治療する方法などもあり、様々な最新の治療が受けられます。
品川美容外科(品川スキンクリニック)は、全国で美容医療を提供しているクリニックです。
宮城県内にも仙台院があります。
品川美容外科の仙台院では、ニキビで悩む人のための治療を行っています。
例えば、果実エキスが持つ抗酸化作用を使って古い角質を取り除くグロスピースがあります。
グロスピールはニキビを改善したり、美肌を作るのに最適です。
その他にも肌に美容液を最新の機器を使ってどう導入する施術もあり、ダメージを受けた肌組織を修復したり皮脂の分泌を抑制してニキビを改善したりすることもできます。
八幡皮膚科クリニックは、仙台市青葉区八幡1丁目にある皮膚科クリニックです。
駐車場が備わっているので、車で訪れることもできます。
八幡皮膚科クリニックでは、アトピー性皮膚炎から水虫まで幅広い皮膚トラブルに対応しています。
ニキビ治療も行っており、アダパレンという薬を使った治療や内服薬・外用薬を使った治療などを行います。
症状によっては、毛穴に溜まっている皮脂を針を使って押し出す処置やケミカルピーリングを行うこともあります。
また、漢方を使った治療も行っています。
明神クリニックは、仙台駅前にあるクリニックです。
ニキビ治療を受ける際には、保険診療と自由診療を選ぶことができます。
保険診療は主に内服薬や外用薬を使って治療を行います。
薬の種類が幾つかあるので、症状や肌質に合ったものが処方されます。
それから自由診療には、ケミカルピーリング・BBL光治療・TCA(トリクロロ酢酸)ピーリングなどがあります。
BBL光治療は、ニキビの原因菌であるアクネ菌の色素に光を照射する治療になります。
アクネ菌は死滅してしまうので、ニキビを改善することができます。
また、BBL光治療には皮脂の分泌を抑える働きもあるため予防にも効果的です。
湘南美容クリニックの仙台院はJR仙台駅のすぐそばにある美容クリニックで、東北地方の中でも最大級の規模を誇っています。
美容医療の専門医が提案するニキビやニキビ跡の治療を行っており、患者の年齢・肌の状態・生活スタイルを丁寧にカウンセリングした上で最適な治療法を提案します。
アクネライトという医療用レーザーを使ってアクネ菌を殺菌する治療もありますし、ベビースキン(臍帯血幹細胞培養上清液)を使って肌質を改善する治療もあります。
ニキビの治療だけではなく、跡を改善したりできないように予防するケアなど美肌作りをトータルでサポートしています。
肌トラブルの筆頭であるニキビの症状は、幅広い世代の方が経験したことがある皮膚の疾患の一つです。
一般的に皮脂汚れが毛穴に詰まり、雑菌が入り込むことで白ニキビとなってしまうため、皮脂分泌が多いとされるTゾーンを中心にポツポツと症状が出てしまうことが多いです。
このような場合は市販薬やスキンケアで改善することが十分に可能なので、皮膚科に通うという方は少ないと言われています。
ただ大人ニキビなど様々な原因が重なってフェイスライン中心にできてしまう症状に関しては、市販薬やスキンケアだけでは改善することが出来ずに、症状が悪化してしまう危険があるので、早めに皮膚科に相談をして症状に合わせた適切な治療を行うことが重要になってきます。
ニキビの初期症状である毛穴の中に皮脂汚れが詰まって起こる白ニキビに関しては、市販されている外用薬を利用したり、肌を清潔に保ち保湿を十分に行うなどスキンケアに気をつけていれば自己ケアでも十分に対処することができます。
ただ症状が進行すると炎症を起こしたり、内部の汚れが酸化して黒ずんだり、黄ばんだりしてしまう恐れがあるので、複数の症状が出てしまった場合は早めに皮膚科に相談することで、適切な治療を行うことができます。
思春期に起こる体のホルモンバランスの乱れにより、過剰に皮脂が分泌されることで起こる思春期ニキビは、肌を清潔にして薬を使用していれば早期に改善することができます。
しかし大人になってから出来る症状は、日頃のストレスや疲労感、不規則な生活習慣が原因で起こるため、外的な刺激よりも体内から適切に治療を行なっていかないと一度治癒しても再発してしまう危険があります。
特に大人になってからは、若い頃に比べて肌の新陳代謝が低下しやすいため、古い角質が排出されるターンオーバーが正常に働かない恐れがあります。
そうなると古い角質や皮脂が毛穴に詰まりやすくなるため、フェイスラインを中心に症状が出やすくなることが特徴です。
そのため皮膚科では外用薬の処方だけではなく、服用タイプの抗菌薬やケミカルピーリングを行うことで内側から抗菌効果を与えたり、古い角質を綺麗に除去することで症状が悪化するのを防ぐ予防治療なども受けることができます。
皮膚科など医療機関で治療を受ける場合、初期症状であれば毛穴の中に詰まっている皮脂汚れを、排出させる治療と、外用薬の処方で勧めていく方法が一般的になっています。
外用薬にはクリームタイプやジェルタイプと複数の種類があり、妊婦さんには使用できない薬剤などもあるので、処方を受ける方の肌質や症状に合わせて医師が適切な外用薬を処方してくれるので安心です。
ニキビの症状が進行している場合には、外用薬だけでは対処することが出来ないので、内服薬も処方されることが多いです。
ただ持病を持っており他の薬を飲んでいるという場合は、飲み合わせが悪くなる恐れがあるので、処方を受ける際におくすり手帳を持参することや、診察の際に医師に伝えておくと飲み合わせの良い内服薬を処方してもらうことが出来ます。
皮膚科で一般的に処方されている外用薬には、ディフェリンゲル、ダラシンTゲル、ベピオゲルの3種類が主流です。
ディフェリンゲルは有効成分「アダパレン」を0.1%以上含有しており、毛穴の詰まりと角質を除去する軽度のピーリング効果が期待できます。
初期の症状に効果が高い特徴があります。
ダラシンTゲルは「クリンダマイシン」を主成分とする抗生物質で、アクネ菌やブドウ球菌などを殺菌 する抗炎症作用が高いので、炎症や化膿してしまったニキビに効果的です。
ベピオゲルは高い殺菌作用があり、厚くなった角質を除去するピーリング作用があります。
ニキビの症状がある程度進行してしまい、炎症が収まって治癒した後に皮膚に色素沈着やクレーターと呼ばれるへこみが出来てしまうのは、ニキビ跡が残ってしまった状態を指します。
通常の一般皮膚科では、ニキビの症状を治癒させる治療は行なっていても跡を綺麗にする治療は保険外となるため、治療が限られてしまう恐れがあります。
そこで残ってしまった跡を綺麗に消して、綺麗な素肌を取り戻したいという場合は、美容皮膚科クリニックを利用して治療を受ける方法が人気が高いです。
美容皮膚科ではレーザー治療やイオン導入、ケミカルピーリング、フォトフェイシャルといった保険外の治療を受ける事で、肌細胞の入れ替えを活発化させることにより、へこみや色素沈着を綺麗に改善させることができます。
保険外となっているので、治療にかかる費用は一回につき5,000~20,000円ほどかかるといわれています。
そのため治療を受ける場合は事前に美容皮膚科で受けられる治療の種類や、費用をきちんと調べておくことはもちろんですし、医師とよく相談をして治療を受けるようにする必要があります。
一度のケアでは完璧に綺麗にすることは難しいので、信頼の出来るドクターがいる美容皮膚科などを探して治療を受けましょう。
繰り返すニキビの症状を改善するためにも、皮膚科など医療機関に相談するメリットは、肌のプロフェッショナルである医師が症状を見て、適切な治療や効果の高い薬を処方してくれる点にあります。
宮城県内で人気があるおすすめの皮膚科は医療情報サイトなどをチェックして、口コミ評価の高いクリニックを探すようにしましょう。
皮膚科や美容皮膚科によって、受けられる治療内容は異なりますし、症状によっては保険外の治療が必要となる可能性があるので、事前に治療の種類や費用面をチェックしておくことをおすすめします。