気になるニキビ対策には定期的なピーリングが効果的です。
■まとめ
ニキビの一番の原因は、皮脂による毛穴の詰まりです。
思春期の頃は成長によりホルモンの分泌によって皮脂分泌が活発になり、過剰になって毛穴が詰まりやすくニキビを引き起こします。
放っておくとニキビ跡になり、ニキビ跡をきれいに治すことは非常に困難です。
大人になるにつれ思春期ニキビは治まってくることもありますが、ストレス、睡眠不足、不規則な生活でホルモンバランスを崩すことも少なくない現代では、大人ニキビも悩みの一つです。
生活習慣や、間違ったお手入れ方法を見直して健やかなお肌を保ちましょう。
ニキビは、慢性炎症性疾患と位置づけされています。
ニキビができたからと言って熱が出たり体のほかの部分に不調が現れるわけではありませんが、重症化してしまうと気持ちが落ち込んだり、ふさぎ込んでしまうこともあります。
また炎症が治まったとしても、凹凸のできたニキビ跡や皮膚がケロイド状になってしまった部分の修復は難しいので、今あるニキビがどのような状態なのかしっかり見極めましょう。
皮脂や角質が固まりはじめ角栓になり始めたころは、まだ炎症がなく見た目の変化には気づかない程度です。
クレンジングや洗顔で汚れを落として、保湿をおこたらずに皮脂の分泌をコントロールしていれば自然と回復がのぞめます。
毛穴の周りの皮膚が固くならないように、ピーリングも定期的に行います。
毛穴が閉じてしまい皮脂がお肌の表面に出られず、表皮の下にたまった状態です。
溜まった皮脂が白くぽつんと見えているのが白ニキビです。
炎症や痛みがない場合はまだアクネ菌の増殖がないので洗顔や保湿で回復しますが、油断はできなので皮膚科に相談しましょう。
小さいからと言って自分で皮脂を押し出したりしてはいけません。
周りのお肌を傷つけたり皮脂が毛穴に残っていたりすると、そこからアクネ菌が繁殖してしまいます。
毛穴に詰まった皮脂が汚れと混ざり角栓となって、毛穴を押し広げて空気に触れると酸化して黒くなります。
これが黒ニキビです。
毛穴が詰まっていても皮脂は分泌され続けてます。
するとますます毛穴を広げていきます。
皮膚が固くなっていると肌表面に皮脂がスムーズに分泌されず、皮脂膜がうまく作れません。
皮脂膜がない状態ではバリア機能が弱まり少しの刺激にも敏感になって、アクネ菌の繁殖も盛んになってしまいます。
毛穴に溜まった皮脂の影響でアクネ菌が増殖して、赤く炎症が起きた状態です。
痛みがある場合が多く、自然に治すことはできません。
必ず皮膚科で治療しましょう。
アクネ菌はもともと肌にいる常在菌で、外からの悪いウィルスや細菌から体を守ってくれる役割があります。
アクネ菌の養分は皮脂ですが、ストレスなどの要因で皮脂が過剰に分泌されると増殖をはじめニキビの原因になります。
赤ニキビの炎症が進行して毛穴の中に膿が溜まった状態です。
大きく腫れあがって痛みを伴います。
アクネ菌が酵素を発生させ、周辺の毛穴の細胞も破壊されつつあるので、多くの場合クレーター状のニキビ跡になってしまいます。
重症化する前になるべく早い段階で専門医に相談しましょう。
ニキビは皮膚にできる慢性炎症性疾患です。
肌の構造を理解してニキビ対策に役立たせましょう。
表皮は次々に細胞が新しく生まれ変わります。
これが肌代謝、ターンオーバーと言います。
表皮は皮膚の表面から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層で構成されていて厚さは約0.2㎜、そのうち角質層だけで0.02㎜です。
角質層と顆粒層のふたつで角層と言います。
顆粒層から徐々に細胞は肌の表面に向かっていきます。
角質層に到達すると次第に古くなった角質から垢となって自然と剥がれ落ちて、新しい細胞に入れ替わっていきます。
角層では分泌された皮脂、汗、剥がれた垢、3つが程よいバランスで混ざり合うことで皮脂膜を作り、肌を保湿して外からの刺激から守ります。
また、顆粒層はゼリー状のたんぱく質で構成されていて、外からの紫外線を大きく屈折させて肌の奥に透過させない役割があります。
有棘層(ゆうきょくそう)は表皮の4つの層の中で一番分厚く重なっています。
皮膚に栄養を運んで、老廃物と交換する役割があります。
有棘層は、基底層から作られたメラニンを含んで細胞を守ります。
基底層は表皮の一番下の層です。
血液から栄養をもらって肌の新しい細胞を作る製造工場の役割があります。
基底層のさらに下にある真皮層は代謝しないので大事に守らなければなりません。
その為、基底層に紫外線が到達するとメラノサイトからメラニン色素を作り真皮層を守ります。
シミができてしまうのは細胞を守る体の大事な反応です。
真皮層は表皮の下にあり、厚さは約2~3㎜です。
肌の弾力と水分を保って肌を支える役割があります。
美肌を作る中心が真皮層と言えます。
真皮層には線維芽細胞が点在していて美肌に欠かせないコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出します。
また、古くなった細胞を分解していく役割がありますが、老化や紫外線の影響で線維芽細胞が衰えるとコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生産量が減ってしまいシワ、たるみの原因になります。
真皮層には、皮脂腺があり、保湿や肌の柔軟性がなくなると、肌が固くなりバリア機能が低下して毛穴が詰まりやすくなります。
真皮層は角質層のようなターンオーバーはしないので、紫外線やストレス、外からの刺激から大事に守ってあげなければなりません。
皮膚の三層構造の一番下にあって、体の部位によって違いはありますが、頭皮、顔では厚さ約2㎜で、体では1㎝です。
角質層、真皮層を支えています。
皮下組織はほとんどが皮下脂肪でできています。
皮下組織にある動脈、静脈、神経を包んでいて、外からの刺激や衝撃をやわらげます。
皮下脂肪は熱を伝えにくいので断熱、保温の役割を果たします。
皮下組織は体を内側から守る役割があるので、外側からお手入れはできません。
化粧品は皮下組織まで浸透しないので、内側からのケアや普段からの食事、リンパマッサージで血行を良くしてケアしましょう。
ピーリングは皮膚表面に薬剤を塗って剥離させることで、新しい細胞の生まれ変わる作用を利用して病変を回復させる治療です。
ピーリングには剥離深度レベルによって4つの段階があり、薬剤や濃度を変えて行います。
表皮の角質層まで剥離します。
グリコール酸やサリチル酸、乳酸、アミノ酸などを使用します。
毛穴の閉じたニキビに使用することで毛穴を開き中に詰まった皮脂を溶け出させます。
表皮の角質層と顆粒層から基底層の間までを剥離します。
グリコール酸、サリチル酸の濃度を上げたり、TCA(トリクロロ酢酸)を使用します。
表皮、真皮層上部(真皮乳頭部)~真皮層全部までを剥離します。
ベーカーゴードン液、フェノール液を使用します。
表皮、真皮層~網状層(真皮層下部)までを剥離します。
ベーカーゴードン液、フェノール液を使用します。
ケミカルピーリングは、段階により薬剤とその濃度を細かく変えていきます。
日本人の肌には、グリコール酸、サリチル酸が穏やかに作用するので広く使われています。
薬剤を使用することは医療行為となるので、医師の注意深い診断が必要です。
ニキビの治療には剥離震度レベル1程度の作用で、十分に効果が期待できます。
毛穴が詰まって皮脂が溜まっていたり、重症化し、膿を持ったニキビに効果があります。
ケミカルピーリングの後はしばらくの間赤みや、ヒリヒリ感が残ります。
ピーリングにより一時的に皮膚が薄くなっている状態なので、紫外線に当てないことが大切です。
ピーリングした肌に紫外線が当たると、シミや色素沈着を起こしてしまいます。
通常よりも乾燥するので、念入りに保湿をしなければなりません。
剥離した肌が、ぽろぽろと落ちてくこともあります。
この症状は次第に、落ち着いてきます。
ニキビが重症化した肌ではピーリング後も、何度かニキビを繰り返すかもしれません。
ピーリングを続ければ新しい細胞に生まれ変わった肌からは、次のニキビができづらくなっているでしょう。
しかし、ニキビになる前の面皰と、肌の奥深くまで細胞が壊れてしまったクレータ状のニキビ跡には、効果がないことがわかっています。
クレーター状のニキビ跡には酸のピーリングではなく、美容液のイオン導入やオゾン、レーザーの照射でコラーゲンを活性化させる方法があります。
普段からニキビケアにピーリングを取り入れて、ニキビが重症化しない、またはニキビを予防できれば肌を健やかに保つことができます。
剥離震度レベル2で使用されているTCA(トリクロロ酢酸)や剥離震度レベル3以上で使われる薬剤は効果がとても強いので化粧品には配合されません。
サリチル酸は薬事法で0.2パーセントまで化粧品に配合できますが、効果がとても弱くなってしまいます。
化粧品には、日本人の肌に穏やかになじむグリコール酸、リンゴ酸、クエン酸が配合されています。
この3つを総称してフルーツ酸といいます。
市販の化粧品ならば、医療で使用される薬剤の酸よりも効果が穏やかなので肌が弱い方でも使用できます。
定期的に使用したり、毎日のケアに取り入れることもできます。
固形せっけんには、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸が配合されているものが多く市販されています。
使い方は、たっぷり泡立ててから肌に乗せて優しく洗います。
しばらく泡を乗せたままパックしても良いでしょう。
初めは酸の影響で、ヒリヒリした刺激があるかもしれませんがしばらくすると治まります。
肌の状態を見て1日おきや、週に1回使用するなど調整しましょう。
スクラブ洗顔には植物の種子や繊維、合成素材の粒子が入っていて摩擦で角質をこそげ落としていきます。
良く泡立てた中にスクラブが入っているのでこすらず、優しく泡を転がす程度で効果を発揮します。
十分な洗浄力があるのですっきりと肌を整えてくれます。
洗顔の後はしっかり保湿しましょう。
角質を柔らかくして毛穴に皮脂が溜まらないようにしてあげましょう。
ソフトタイプで洗っているうちに溶けてしまうスクラブならば、毎日の洗顔に使用しても良いでしょう。
植物の種子や殻、繊維の入っているスクラブ洗顔は週に1~2回程度ならば肌の様子を見ながら使用しましょう。
スクラブ洗顔の場合は物理的に刺激を与えてしまうので、炎症、痛みのあるニキビや膿を持ったニキビのケアには向いていません。
症状をより悪化させてしまう恐れがあります。
皮膚科に相談してから使用してください。
フランス語で角質除去の意味があるのが、ゴマージュです。
日本では酸を使って角質ケアをすることをピーリング、天然の素材を使用して物理的に角質をこすり落とすのがゴマージュと分けて呼んでいるようです。
スクラブ洗顔もゴマージュの一種と言えます。
洗顔料以外にもマッサージクリームに植物の種子、塩、砂糖、ハーブ、花、こんにゃくなどを砕いた粒子が入っていたり、そのままオイルに混ぜて、使用する場合があります。
角質が固くなった肌にとても有効なので、背中や胸元のニキビケアにお勧めです。
もちろん顔に使うこともできます。
優しくさするように使用してください。
そのあとは、粒子が肌に残らないようにしっかり流して保湿をします。
パックにはシートタイプ、剥がすタイプ、洗い流すタイプがあります。
シートタイプはフルーツ酸が配合された化粧水がたっぷり含まれていて角質を柔らかくしてケアします。
ニキビのでき始めならば十分、角質のケアができます。
あまり長い時間肌に乗せておくと、刺激を感じてくるかもしれないので記載の時間を守りましょう。
剥がすタイプは強い吸着力で毛穴に詰まった角栓を取り除きます。
パックを剥がすときに角質も一緒に剥がします。
強力に剥がしてしますので使い過ぎには注意しましょう。
毛穴が開いているニキビにも有効で、黒ニキビにはすっきりと効果があります。
角栓が取れた毛穴は、まだ穴が開いている状態なので毛穴を引きしめる化粧水などでしっかりケアしましょう。
流すタイプのパックは、フルーツ酸が配合されていてしばらく肌に上で乾かしてから洗い流します。
こすり落とす必要がないので肌に優しいく使用できます。
パックは角質のスペシャルケアとして週に1回程度の使用がおすすめです。
化粧水にフルーツ酸が含まれていてコットン含ませて、優しく肌の上を滑らせて角質をふき取ります。
ニキビがある場合はあまりこすりたくはないので、手のひらで肌になじませても良いでしょう。
毎日使えば徐々にニキビができにくい強い肌に導てくれます。
美容液は液体タイプ、ゲルタイプがあります。
液体タイプは夜、肌のお手入れの最後に塗って寝るだけの簡単ケアです。
角質を柔らかくして剥がれやすくして古い角質をためない効果があります。
肌のターンオーバーができればニキビを作らない肌作りにとても役立ちます。
ゲルタイプは肌に塗ってマッサージすることで角質をからめとり落としていきます。
ゴマージュと同様で優しくさすります。
この時も炎症や痛み重症化したニキビがある時は注意が必要です。
刺激を与えてはいけない状態の時は、自身でのピーリングは控えましょう。
酵素洗顔料は、酵素を使って不要な角質を除去する作用があります。
パウダータイプで水と混ぜることで酵素の力を高めます。
酵素はタンパク質を分解するので、酸を使って角質を剥離するピーリングとは別と考えられています。
ピーリングよりも効果が弱いので敏感肌の場合や角質ケアに慣れていない場合などに、使い始めとして試してみると良いでしょう。
シルクピーリングは、ピーリングの薬剤の濃度を低くして肌に当てて一時的に角質の結びつきを緩めたところを、ダイヤモンドの細かい粒子で削り取り吸引しながら、同時に美容液を浸透させていく方法です。
レーザー治療は開いた毛穴や凹んでしまったニキビ跡に効果があります。
肌のくぼんだ部分にカーボンクリームを塗りこんでレーザーを照射します。
レーザーは黒い色に反応するので、カーボンの細かい粒子に反応して毛穴を引き締めます。
レーザーの熱反応により真皮層のコラーゲン増殖を促して肌をふっくらと整えます。
ケミカルピーリングは、酸を使用するので経験豊富な医師が肌の状態を注意深く観察しながら施術します。
ニキビの相談ができる皮膚科ならば、ニキビの状態を見て直接塗布する抗生物質製剤、殺菌剤などの外用薬や、アクネ菌に対する抗生物質、皮脂が溜まらないようにする内服薬、ビタミン剤を処方してもらいます。
皮脂が溜まっているニキビには針で穴をあけて、専用の器具で皮脂を押し出す面皰圧出の処置をします。
多くの場合はこの様な治療で回復しますが、効果が出づらいときはケミカルピーリングで肌の回復を目指します。
剥離震度レベル1で角質層を剥離することで閉じた毛穴を開き、詰まっていた皮脂を溶かしだします。
皮脂を分泌する、皮脂腺も引き締めます。
新しい肌の再生を促すことでニキビを治療できます。
美容外科のケミカルピーリングで使用する酸は、美容効果を考慮された種類のものを使います。
フルーツ酸、サリチル酸、乳酸、アミノ酸、酵素を合わせて数種類の酸から独自に選んだ酸を使用して、ニキビの症状に合った施術をします。
他にレーザーピーリング、シルクピーリングがあり、なりたい肌の要望に広く答えてくれます。
アフターケアが充実していて施術後のイオン導入などで肌に栄養を送ったり、炎症を抑えてクールダウンをします。
外用薬、内服薬も処方されます。
ホームケアに必要な化粧品もそろえてあります。
エステサロンでのピーリングは、医療機関で使用する薬剤を使用することはできません。
化粧品に使用できる程度まで酸の濃度を下げて使用したり、天然成分を使用して行います。
ゴマージュとしてマッサージをしながらピーリングを行うエステサロンもあります。
ニキビの治療目的ではなく、リラクゼーションを重視しています。
初期のニキビや、肌の活性化、ターンオーバーの改善、ニキビの予防に適しています。
重症化したニキビがある場合は、皮膚科に相談してからエステサロンに通うのがおすすめです。
ニキビの症状により回数が変わります。
肌のターンオーバーも考慮して、2週間に1回から、一か月に1回の周期で5回から10回で効果が現れます。
ピーリングは保険は適用外ですが、外用薬、内用薬、面皰圧出は保険が適用されるので、医師に確認しましょう。
費用は医院によって違いがあります。
1回5000円から12000円程度と開きがあります。
ピーリングの後にイオン導入を行うときは3000円程度で設定されています。
予算に合わせて選ぶのもいいのですが、皮膚科の実績も併せてよく調べて選びましょう。
#VALUE!エステティックサロンのピーリングは、一回8000円から15000円程度でサロンによっては、お試しコースがあるので実際にどのような手順なのか、肌の具合はどうか、など見てみるのがいいでしょう。
エステティックサロンはピーリングのみではなく美肌のコースや、リラックス効果もあるのでその分の料金も含まれていることを了承しておきましょう。
シルクピーリングは美肌効果があるので、部分的な施術でも毛穴の引き締めに十分効果が得られます。
エステティックサロンではコース料金で数回分をまとめて購入します。
その中でサロンに通うスケジュールを組み立てていくので、必要であればピーリングは週に1回から2回の設定もあります。
しかし、肌の状態にもよるので必要な回数はスタッフとよく相談して決めましょう。
ニキビは毛穴に皮脂が詰まって炎症を起こした状態です。
皮脂の分泌をコントロールして外からの刺激から守る抵抗力のある強い肌を作りましょう。
皮脂が分泌され、毛穴に詰まり汚れと混ざると角栓ができ始めます。
メイクや日焼け止めも肌には汚れと認識されます。
しっかりクレンジングしましょう。
クレンジングの後は洗顔料を使います。
これがダブル洗顔です。
一日の終わり、夜はダブル洗顔が必須です。
朝は洗顔料だけで十分洗い流しましょう。
寝ている間も汗やほこりが付きます。
汚れはしっかり落としましょう。
洗顔は一日に2回で十分です。
皮脂の取り過ぎはかえって皮脂分泌を促してしまい、毛穴の開きの原因になります。
フルーツ酸などマイルドに角質に作用する成分が配合されている物なら毎日のケアに簡単にピーリングの効果を取り入れることができます。
少しづつ角質を柔らかくしていくので、優しい使い心地のものを選びましょう。
洗顔料は固形せっけんの項目で触れたように、フルーツ酸が配合されたピーリング専用の洗顔料があります。
ピーリング専用の洗顔料はダブル洗顔の後に行います。
汚れがない状態の肌に使用するのがベストです。
化粧品としては濃度が高いので週に1回程度と説明があります。
使い過ぎはトラブルの元になるので、きちんと使用回数を守りましょう。
自宅で簡単にピーリングするには、様々な化粧品から選ばなければなりません。
ピーリングの手順は、どのタイプのピーリングも基本は汚れを落とした状態の肌に使用することです。
メイクや汚れが落ちた状態で、ニキビがどの程度気になるかも観察します。
パックやピーリングジェル、マッサージクリームなど自宅でピーリングを行う場合は、初期のニキビ、白ニキビ黒ニキビまでとします。
化粧品で、ニキビの治療はできないことを覚えておきましょう。
あくまでも、ニキビの予防、悪化させないことを目的として使用します。
毛穴に皮脂をため込まないためにもピーリングが必要です。
普段からターンオーバーが崩れないように角質ケアを行っていれば、ふっくらとツヤのある肌を保てます。
トラブルがない肌でも定期的な角質ケアが大事です。
ただし、使い過ぎには注意です。
ヒリヒリ感や炎症かゆみなど、刺激を少しでも感じたら使用は中止です。
皮膚科に相談しましょう。
#VALUE!コラーゲン生成に必要なビタミンCが配合された化粧水、美容液を使用するのもおすすめです。
皮膚科や、美容外科でもピーリングの後はビタミンCのイオン導入がセットになっていることが多いです。
自宅ピーリングでも倣ってみてもいいかもしれません。
水分を十分に補給したら肌の外に蒸発しないように乳液やクリームで蓋をして、皮脂膜の代わりを作ってあげましょう。
#VALUE!紫外線防止はニキビだけでなく美肌には大敵です。
しっかり防止しましょう。
紫外線は角質層、顆粒層の2層合わせた角層で大きく屈折させて肌の奥に透過させない役割があります。
ピーリングによって角質層の一番外側がはがれているので、紫外線に対するバリアが弱まっている状態です。
紫外線が基底層にあるメラノサイトに到達すると、さらに奥の真皮層を守るためにメラニンが作られます。
ニキビの炎症による色素沈着やシミの原因になります。
毎日のケアの最後に日焼け止めは必須です。
ただし、ニキビがある時は日焼け止めの種類にも気を付けましょう。
SPFの数値は肌の表面に届く紫外線を予防します。
夏の強い紫外線などには数値が高い物を選びます。
PAは日常いつでも降り注ぎ、ゆっくりと肌の奥に届く紫外線を予防します。
ニキビ肌には必ず日焼け止めを使用しますが、数値が高い物はその分肌に刺激になってしまいます。
夏の強い紫外線以外ならば、数値が低くても低刺激なものをこまめに塗りなおす方が効果的です。
ピーリングは皮膚の一番外側、表皮の角質層を酸で剥離していきます。
ニキビができるところは、皮膚の表面の浅い毛穴の中で炎症が起きてしまったところです。
真皮層にある皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴の外に出られなくなって、角質層のあたりから炎症が起きます。
炎症はアクネ菌の作用によって引き起こされます。
酸によって毛穴の出口が開き、中に溜まっていた皮脂も溶け出します。
特に多く使われているサリチル酸には殺菌作用があるので、アクネ菌の殺菌になります。
酸の刺激により肌の再生が活発になるので、肌を滑らかにしてくれます。
皮脂が溜まったニキビと角質が固くなったニキビ、角栓ができたニキビにとても効果があります。
ニキビ跡で赤黒なった色素沈着にも効果があります。
皮膚科でピーリングをする場合は、特に酸の濃度が高いため定期的に通えば効果も早く現れますし医師の診断ができるので安心です。
ニキビの治療と同時に美肌の効果はもちろん、気持ちも軽くなります。
ニキビが改善し、ストレスが軽減されるでしょう。
皮膚科、美容外科は、一回で効果が現れることは少ないです。
定期的に通わなくてはいけませんし、状態によって1年から2年と長期にわたることもあります。
保険診療よりも自由診療の方が効果が高いものの、費用はかなり高額になります。
費用が安いときは、酸の濃度が低く何回も通わなくてはならなくなり、かえって費用がかさむことになりかねません。
ピーリングで肌のトラブルが全くないわけではありません。
肌に合わなければやけどのような症状が出たり皮剥けのような状態で、外出もままならないこともあるので、しっかりと医師と相談しましょう。
また全てのニキビの症状に効果が出るわけではありません。
肌質の改善や活性化は望めますが、角質が溜まっていたり固くなったりしたニキビ以外には、別の治療法も考えられます。
医師の指示でピーリング以外の方法が提案される場合は従いましょう。
逆にいくらピーリングしてもニキビが治らないのに、続けるのはとても危険です。
すぐに中止してくれる信頼できる医師に診断してもらいましょう。
酸によるピーリングはクレーター状のニキビ跡には、残念ながら効果がはっきりしてません。
酸による作用で効果が出るのではなく、肌の再生によるクレーター改善と言われています。
クレーター状のニキビ跡にはレーザー治療が良いでしょう。
自宅でのピーリングは肌の状態を、自分で判断しなければなりません。
ニキビができそうなとき、毛穴が詰まっているような時ならば効果的ですが、もともと敏感肌や肌が白くて薄い感じ、であれば注意が必要です。
刺激が強すぎたり使いすぎると炎症やニキビの悪化につながります。
いずれにせよ、自己判断の難しい場合は専門医に相談しましょう。
日本でのピーリングは今までグリコール酸が主流でしたが、近年厚生労働省から劇物指定になりました。
グリコール酸使用中の危険性がわずかながら残っているからです。
酸は少なからず、中毒性がありますし眼や粘膜にはとても危険です。
ニキビ治療のピーリングで施術に使用する場合、グリコール酸3.6%以下の含有量であれば、今まで通り使用可能です。
しかしフルーツ酸として好まれていましたが、薬剤の取り扱いが難しいこともありサリチル酸や乳酸、アミノ酸に移行されつつあります。
専門医でもグリコール酸からサリチル酸に移行する施設も増えています。
ニキビの症状に注意して安全に行える施設を選ぶことが大事です。
専門医のいないエステティックサロンでは基本的には薬剤は使えないので、ピーリングにはどのような成分の化粧品が使われているのか、十分な説明を受けることが大切です。
肌トラブルが発生した時に、すぐに対応できる専門医がいるかどうかも確認しておきましょう。
市販されているピーリング化粧品は、治療目的に使用できません。
ニキビ予防、初期ニキビの対応と思って割り切りましょう。
ニキビのお悩みがとても深いのであれば、なるべく早い段階で皮膚科に相談しましょう。
先ずは保険診療で、できる限り治療します。
それでも結果が出ない時には、専門医でケミカルピーリングの選択があります。
ピーリングはとても効果のある肌ケアですが、危険性もあることを頭に入れておきましょう。
ニキビ対策には、汚れを落とすこと、皮脂をためないこと、保湿や、紫外線対策、ターンオーバーを崩さないこと、ストレスをためないこと、生活習慣を見直すこと、バランスの良い食事、いろいろありますが、それでもなかなか治らない、繰り返すニキビに悩まされます。
健やかなお肌をなるべく長く保ちたいので、予防が欠かせません。
肌のターンオーバーが遅くなると、ニキビのリスクも増えます。
そんな時は、ピーリングのお手入れで、肌のつやを取り戻しましょう。
毎日のお手入れで手軽に取り入れるのもいいですし、エステティックサロンでリラックスしながらストレスごと角質オフも良いです。
本気でニキビを治したい方は、医院やクリニックでケミカルピーリングの治療を受けてみてください。
ピーリングの危険性にも触れましたが、専門の医師はきちんと症状を見て診断してくれます。
自己判断で、ニキビに効果の少ない化粧品を使い続けるよりも、診断してもらった方がずっと早く結果が出せるでしょう。
少しでもニキビに悩まされているなら、放っておかずに皮膚科に相談しましょう。
きっとニキビの悩みを解消できるお手入れがあるはずです。