皮膚科で処方されるお薬、今回は「ゼビアックスローション」をご紹介します。
これまで紹介してきたお薬と比較して自分にあったお薬を見つけて下さい。
ゼビアックスローションは市販では変えないお薬なので、信頼できる皮膚科、クリニックを見つけて処方してもらってくださいね。
ニキビットではニキビ治療を行っているおすすめの皮膚科、クリニックもご紹介しています。
ぜひのぞいてみて下さい。
参考:ニキビは皮膚科で治す!大阪のおすすめ皮膚科5選!治療法徹底紹介
ニキビの薬についてはテレビCMや雑誌などでも見かけるでしょうが、ゼビアックスローションについては聞いたことがない方も多いのでは。
なぜならこれはドラッグストアや薬局で手に入る薬ではないからです。
ゼビアックスローションは皮膚科で処方してもらうお薬なのです。
主成分はオゼノキサシン、キノロン系の外用抗菌剤です。
ニキビの原因はアクネ菌というのは今や常識でしょうが、そのアクネ菌を抗菌作用でやっつけてくれるのです。
ドラッグストアなどで手軽に手に入る市販のものも効果は十分にありますが、ゼビアックスローションだとアクネ菌にしっかり効くので更に即効性が期待できます。
とにかく早くどうにかしたいというのであれば、皮膚科に相談するのが一番なんです。
ちなみに、このゼビアックスローション、今病院に行って処方されるのは2016年1月にバージョンアップしたばかりの最新版です。
もちろんもっと前からゼビアックスローション自体は販売されていたのですが、更に改良を加え使いやすくなったのです。
以前にも使ったことがあるという方も、もう一度挑戦してみてください。
その違いを実感してみましょう。
ゼビアックスローションは透明のローションです。
こちらを1日1回、患部に塗るのです。
ただし、すでに黒ずみやデコボコになったニキビ跡に塗っても意味はありません。
ゼビアックスローションはアクネ菌の増殖を抑えることでニキビの炎症を抑えてくれる薬です。
もちろんずっと炎症を続けているということはなく放っておいてもいつかは治まるのですが、ゼビアックスローションを使うことでより早く効率よく治すことができるのです。
ニキビ跡をどうにかしたいという場合には、ニキビ跡専用の商品を試す、もしくはクリニックや皮膚科を受診するようにしましょう。
レーザー治療などを行うクリニックにかかれば一瞬にして消すことだってできます。
病院で処方してもらう場合、ゼビアックスローションだけが渡されることはまずないはずです。
ゼビアックスローションだけでなく抗菌薬全般に言えることですが、長期間使用していると耐性菌が発生して効かなくなってしまうのです。
一緒に処方されることが多いのがディフェリンゲルです。
こちらは主成分がアダパレンというゲル状の軟膏剤です。
角質の生成を抑制する作用を持っていて、使用していることで毛穴を詰まりにくくするのです。
ゼビアックスローションでアクネ菌をやっつけ、ディフェリンゲルで毛穴を詰まらせない、2つの働きを組み合わせることでニキビを改善するのです。
効果が高い薬だからとゼビアックスローションだけを使っていてもいつかは効かなくなります。
アクネ菌は正式名称をプロピオバクテリウム・アクネスという細菌で、顔ニキビの原因となるものです。
ちなみに身体にできるニキビの多くはマラセチア菌という細菌が原因となっています。
アクネ菌は常在菌であり、ニキビのまったくないきれいなお肌の方であっても常に持っているのです。
つまり通常であれば存在しても何の問題もないのです。
しかしお肌の状況によっては大量に増殖してしまいます。
そうなると大変です。
お肌に炎症を起こしてしまうのです。
アクネ菌は空気が入らず脂肪分が多いところを好む菌ですから、食生活の悪化などで皮脂が溜まって角栓が塞がれた毛穴などにはどんどん増えていってしまうのです。
生活習慣の見直しや皮脂を取り除くための適切なケアが必要です。
とにかく皮脂を取りのぞけば良いというものでもありません。
どんどん取ろうと洗顔を繰り返していると今度は「皮脂が足りてないのだからどんどん増やさないと」と身体が頑張ってしまって逆効果になるので注意してください。
1日何回も洗顔をしているのに顔がテカテカだという方は一度洗顔そのものをストップしてみましょう。
ゼビアックスローションは抗菌薬ですが、アクネ菌をすべて退治してしまうわけではありません。
常在菌としてそこに存在している以上は何らかの役割を持っているのです。
すべて無くしてしまうとどんな影響が起こらないとも限りません。
そのため増えすぎている分を減らしてこれ以上悪さをしないようにしてくれるのです。
実際には菌がDNAを複製するのを阻害することで増殖を抑えるという仕組みになっています。
更にはディフェリンゲルが毛穴の詰まりを防いでくれているのですから、アクネ菌が好む環境もなくなるのです。
ゼビアックスローションの効果は高いです。
それは、1日1回塗るだけという用法からも分かるはずです。
同じ抗菌成分の薬のアクアチムやダラシンTはもっと回数塗らなければなりいません。
1日何度もとなると患者さんにとって手間ですし、菌を退治するような効果のあるものをお肌に何度も塗るのは負担が大きくなります。
1日たった1回、それもまた人気の秘密なのです。
ちなみに1日2回塗ってもいいですが、1回塗るのと効果の差がないことは臨床試験により確認されているのでとにかく早く治そうと何度も頑張るのは無駄な行為です。
むしろ副作用を出やすくしてしまうだけです。
ゼビアックスローションはアクアチム、ダラシンTの2倍くらいのお値段がします。
そのためぱっと見は高く見えますが、結局は半分の使用量でよいため同じです。
ゼビアックスも保険の適用があります。
3割負担で購入するのであれば1本10gが約250円です。
市販の薬よりも早く確実に良くなり、このお値段というのは嬉しいかぎりでしょう。
いろいろな薬をとにかく片っ端から試してみるよりもさっさと病院に行った方がよいのはそういうことなのです。
もちろん、きちんと処方してもらったからには用法用量を守って正しく使うようにしましょう。
「こうすればもっと効果がアップするのでは」なんて自己判断で素人が違った使い方をしていたら、どんなに良い薬でもその本領は発揮できません。
危険性だってアップしてしまいます。
せっかくの薬でニキビが悪化することになったら大変です。
正しく使うのであれば、ゼビアックスローションは比較的安全性の高い薬です。
むしろディフェリンゲルの方が危険なくらい。
とはいえ治すためにはこちらも併用した方がよいのですが、ディフェリンゲルの10分の1程度の副作用が起こるだけなのです。
具体的には、乾皮症と刺激感が代表的な副作用です。
塗った後のお肌が乾燥してパリパリになったり、ヒリヒリとした刺激を感じるというものです。
かゆみを感じる方もいます。
そのどれもが1パーセント程度、100人に1人という少ない確率で現われるのです。
これらはどれめお外用剤なら多かれ少なかれ見られるもの、それほど神経質になる必要はないでしょう。
人それぞれ体質は異なる以上、更に少ない割合で重篤な副作用に悩むという薬は多いですが、ゼビアックスローションの場合には今の時点でまだそういった例は報告していません。
とはいえ絶対に大丈夫とは言い切れないため、体調の変化など気にかけながら使用することをおすすめします。
もしもなにかあれば早めに医師に相談するようにしましょう。
副作用を少なくするには正しく使うことが大事です。
処方されたときにきちんと聞いておくと共に、もしも不安な点があれば確認しましょう。
使用するのは1日1回です。
2回も3回も使ってもいいことはありません。
ローションとはいえ垂れにくい形状になっているので塗りやすいはず、指先にとって患部に塗りましょう。
アクネ菌が増えすぎているのは患部だけでありそれ以外の部分には塗らないようにしましょう。
なぜなら周りの皮膚にはあくまで適量のアクネ菌がいるだけですから、そちらが減ってしまうと大変です。
ニキビ跡に塗ってもすでにアクネ菌はいなくなってしまっているので意味はありません。
薬は早期発見・早期治療がおすすめなのですが、ゼビアックスローションに関してはまだできはじめのニキビにも効果がないのです。
赤ニキビ・黄色ニキビと呼ばれる時期、アクネ菌が増えすぎて炎症を起こしている、そんなものにだけ塗ってください。
洗顔をしてきれいになったお肌に使用してください。
順番としては、洗顔をして基礎化粧品をつけた後に、まずはディフェリンで毛穴の詰まりをケア、その後にゼビアックスローションという流れになります。
ただ、基礎化粧品とどちらを先に塗る方が有効なのかについては製薬メーカーの方にもデータはなく、実は明確な答えはありません。
詳しくはやはり主治医に意見を求めたほうがよいでしょう。
大抵の方が洗顔は朝と夜、どちらもやっているでしょうが、そのどちらか一方で塗ります。
どちらがよいというデータもないため、やりやすいときに行いましょう。
塗り忘れを避けるためにも、朝なら朝に統一するようにしてください。
口コミなどを見ても、他の薬だと合わなかったのに・あるいは効果が出なかったのにゼビアックスローションでニキビが治ったという嬉しい意見も多くあります。
ぜひきちんと正しく使って、あなたもお肌のコンプレックスをなくしましょう。
ただ、人によってはゼビアックスローションこそがお肌に合わないという方もいます。
使っていてヒリヒリ感が強かったり、3ヶ月ほど試したけれど一向に変化がなかったというなら他の薬も試してみるといいでしょう。
ニキビの薬はこれだけではありません。
こちらのサイトではニキビに効くおすすめの治療薬やサプリメントもご紹介しています。
ぜひ見てみて下さい。